自分の判断で取引をする裁量トレードには、どうしても感情的になってしまうというデメリットが付きものです。どれほど冷静沈着な人物でも、いざFXを始めると我を忘れて感情的になってしまい、普段ならやらないような取引をして失敗、そして大損を被ることがあります。
EAのメリットとは、このような感情的な失敗がない点にあります。EAを使用すると、システムが事前に定められた設定通りに売買を自動的に繰り返してくれますので、どのような状況下においても感情的にならず、常に淡々と取引をしてくれます。
それだけに、トレーダーは自分の判断で取引をする必要がなく、チャートを24時間チェックする手間もなくなるため、肉体的にも精神的にも負担が減り、楽な気分で取引ができます。普段は仕事が忙しく、なかなか自分で取引ができない、そんな悩みを抱えているトレーダーにほど、EAはメリットの多い機能です。
特にEAの場合、優秀なトレーダーが作った自動売買プログラムを試せるだけに、まだFXの経験が浅い初心者ほどメリットがあります。経験や知識が少ない初心者の場合、自分だけの力で勝てる取引ルールを考案しようにも限界があります。しかし、経験豊富で、優秀な専業トレーダーが開発したEAを頼ることで、経験不足を補いながらFXを始められます。
ある程度、取引の経験が豊富な上級者であれば、ダウンロードしたEAをさらに自分流にカスタマイズし、改善させることも可能でしょう。そうすることで、EAの勝率を高め、さらなる利益を狙えるかもしれません。
一旦、EAをダウンロードし、起動させてしまえば後はシステムが自動的に売買を繰り返してくれるなど、何かと魅力的なEAですが、メリットがあればデメリットも存在します。まず、EAは自動売買プログラムということもあってか、万が一の事態が生じても融通が効きにくいというデメリットがあります。
特に、パソコンが不調を来たし、誤作動を起こしている時など、何が起こるか予想が付きません。常にパソコンに問題がないのか、トレーダーは絶えずパソコンの状況をチェックしておく必要があります。
なにより、本当に現在使用しているEAが稼げる自動売買プログラムであるかどうかは、実践してみるまでわかりません。確かにバックテストをすることである程度の検証は可能ですが、実際の結果とバックテストの結果とでは微妙に誤差があるだけに、バックテストの結果を妄信するのは危険です。このEAは本当に使えるのかは、自分の目で判断しましょう。
資産運用を投資家に変わって、プロのトレーダー、ファンドマネージャーが運用する委託運用口座のことを言います。
投資家は運用者であるプロのトレーダー・ファンドマネージャーを見つければ、後は任せておくだけで代わりにFXでの資産運用をしてくれる仕組みです。
この仕組みを使えば時間や知識を使わずにFXトレードで利益を出すことが可能です。
「それってファンドと同じなのでは?」と考える方も多いと思いますが、ファンドの場合はファンドの先にファンドがあったり、実際に売買をする運用者が明確でない、運用手数料が明確でない・・というデメリットも多いのです。
何より大規模なファンドになるほど目標運用益も無難な内容に落ち着いてしまう傾向があります。
とはいえ、投資である以上、当たり前のことですがどんなに運用成績の良い運用者(プロのトレーダー、ファンドマネージャー)を見つけたとしても、必ず勝てるものではありませんし、元本保証もありません。
資産が減るリスクがあることを常に理解しておく必要があります。